【導入事例】西松建設様

KOBUYは、間接材購入プラットホームとして、多彩な品揃えを実現する販売会社(サプライヤー)と、商品を購入したいユーザー企業の皆様の間に立って活用されています。

今回はKOBUYを活用するユーザー企業、西松建設株式会社の事例レポートをお届けします。同社関東土木支社 現場工務革新センター グループ2グループ長の高橋英児さんに、KOBUYの導入効果についてお話をうかがいました。

西松建設株式会社

従業員数: 2,762人(2021年3月末現在)
事業内容: 建設事業、開発事業、不動産事業 ほか

現場工務革新センターとKOBUYの出会い

建設業界にもDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せている。そう話す高橋さんは、社内の業務を変革するための組織「現場工務革新センター」のグループ長という役職を務めています。建設業界の課題に対応するためのミッションとは、どんなものなのでしょうか?

高橋さん

「2019年4月に発足した現場工務革新センターは、工事現場が抱えるいろいろな問題、困っていることを解決していくことを主に取り組んでいます。現在のテーマは、時間外労働の削減です。労働時間は建設業界全体の問題になっています。時間がかかっている業務の合理化が必要で、どうしようか社内で考えていたときに、KOBUYに出会いました」

KOBUYについて説明を受けた高橋さんは、西松建設の関東土木支社でまずは試してみよう、とすんなり導入を決めたそうです。その理由はKOBUYがユーザー企業のコストがかからなかったからです。

高橋さん

「システム変更もなければ、導入や月額のコストもかかりません。ただKOBUYにアクセスして物を買うだけで良いため、稟議もなく、すんなりと使い始めることができました」

 

KOBUY導入前の現場での購買

高橋さんも、現場工務革新センターでの勤務以前は工事現場に張り付いて、実際に間接材を購入する立場でした。そのため、現場で何が起きていたのか、様々なパターンを経験されていたのです。だからこそKOBUYによる業務革新、効率化を実感し、社内に広めていくことになるのですが、建設会社におけるKOBUY導入以前の状況について、ふりかえって頂きました。

高橋さん

「建設現場では、電話やファックスでの発注ばかりでした。ものの種類によって業者さんがバラバラだったり、誰がどこで何を頼んだのかが分からないこともしばしばです。

昨今、徐々にオンラインでの購入も使われるようになりましたが、例えばモノタロウやAmazon、アスクルなど、購入先が3つある場合、アカウントを3つも4つも管理しなければなりません。

さらに購入したあとの領収書を1枚1枚処理するのも手間になっていました」

西松建設では、トンネル工事などで山中が現場となることもあります。その際、往復で2時間もかけて麓のホームセンターまで必要な部材を調達しに行くことも珍しくないそうです。当然その移動の時間と、領収書の処理に時間を取られます。

まさに高橋さんは、現場の経費精算、個口精算の処理を担当されていたこともあって、その処理の煩雑さや時間のかかり方について、改善したいという問題意識を強く持っておられたことが分かります。

 

KOBUYで劇的に変化した業務革新

西松建設におけるKOBUY導入後は、どのような変化があったのでしょうか。

高橋さん

KOBUY導入によってなくなったのが個口精算です。KOBUYからの発注となるため、すべて請求書に切り替わるからです。また発注する際に予め仕分けも設定することができるため、領収書やレシートの処理や、改めて仕分けを1つずつ入力していく必要もなくなりました。

また、KOBUYで必要な間接材を検索して探すようになったことから、業者やメーカーのカタログを手元に置いておく必要がなく、スムーズな発注も実現することができました。今の若い世代は、自分たちの買い物もECサイトで検索して見つけているわけで、普段慣れている方法で発注できることで、かかる時間が短くなったのです」

発注作業の効率化と精算作業の削減を通じて、業務の改善につながった様子が明らかになりました。高橋さんはKOBUY導入の一番の価値を「時間の短縮」であると強調しています。
最近の現場では、領収書の束の代わりにKOBUY経由で発注した商品が届く段ボールが積み上がるようになったそうです。

 

KOBUYへのリクエスト

KOBUYは間接材の購買プラットホームですが、業界によって間接材の種類やメーカーが異なります。西松建設がKOBUYを使い始めて、熱望されたのがモノタロウでの購買の実現でした。

高橋さん

「モノタロウは建設業界と非常に密接な関係があり、仕事ではもちろん、私も含めた社員も個人的にアカウントを取って使っている人も数多くいました。それぐらい浸透していたECサイトで、KOBUY経由でモノタロウに発注できるようになり、利用率向上につながりました。

KOBUYに現場がある程度慣れてきたら、こんどは普段プライベートでも使われているAmazonを使いたいというリクエストが上がり、こちらもKOBUYでの対応となりました。ニーズのあるECサイトが利用でき、現場の社員もとても喜んで使うようになりました」

一般的な間接材の調達はKOBUYでできるようになったが、まだまだ効率化の可能性は広がっていると言います。例えば、工事現場の看板など安全用品を扱っているつくし工房は、それまでアナログでの受発注でしたが、KOBUYへの参画を通じて、つくし工房自体のDX化による業務効率化も起きつつあります。

ユーザー企業とサプライヤーがKOBUYで取引を行うことで、お互いにペーパーレス化が進み、請求書や領収書、受領書、納品書などの発行と送付、検収など、それまで紙ベースで行われてきた業務がデジタル化され、自動化を実現し、業務がドミノ倒しのように効率化していくのです。

 

現場のDX化を担う存在”KOBUY”

実際の現場の方は、どのようにKOBUYを使っているのでしょうか?関東土木支社外環中央南工事事務所で働く今原経介さんにお話をうかがいました。

今原さん

KOBUY導入前は、自分で精算し、仕分け、入力を行っていました。それなりの時間がかかり負担になっていました。しかしKOBUY導入後は、購入と同時に仕分けを選択できるので、あとから仕分けをする必要がなく本当にありがたい部分です。

また、KOBUY上での商品検索となり発注作業も正確になりました。以前は電話をかけて発注していたので発注先を取り違えることもあり、そうしたミスを防ぐことも時間の短縮につながっています」

現場の今原さんも、KOBUYの一番の価値は「時間」だと指摘します。ホームセンターへの買い出しも、労働時間を延ばす要因となっていたことに気づかされ、KOBUYでの間接材発注によって、そうした時間が削減されていると実感していると言います。

今原さん

「こうした時間削減への貢献は、KOBUYが西松建設の働き方の合理化の一端を担っていると思える理由です」

 
 

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